• 母と子母と子

    2010/03/25

    今日は母のお話をします。

    母は70才を越えてます。(何歳だっけかな?)

    長年の教員生活を終えて、

    日本画の先生をしながらヨガも週2回通う

    パワフルな人です。

    わたしの一番最初の生徒さんで、

    母のヨガ歴はかれこれ20年以上になります。

    わたしは、長子として生まれた者によくある

    強いふりをする甘え下手で

    そこがねじれて

    母に対してややこしい感情を持った時期も

    ありました。

    でもそういうことも乗り越えて

    いまは一緒にいると笑い通しなのです。

    クスクス笑いたくなるオーラに包まれます。

    「ありがたいわあ、感謝やわあ」が母の口癖で

    ほよよ~んとして、世俗の垢が落ちたという感じ。

    垢が抜けたのは色白からも推定でき、

    この前なんか20歳は年下と思われる

    お料理屋さんの大将に

    「べっぴんさん」と言われて

    たいそう歓んでいました。

    5年ほど前に事故に遭い、

    大腿骨を骨折し手術をしました。

    医師からは寝たきりになる可能性大と説明され、

    これはたいへん!

    それは困る!わたしも妹も困る!

    退院後、付っきりでヨガの指導をしました。

    母も「痛い」と泣き言を言いながらも

    続けてくれました。

    いまでは風のごとく自由にふわふわと

    あちらこちら出かけてゆきます。

    ヨガをしていても、同じレッスンを受けていても、

    母のように大きなダメージから立ち直る人もいるし、

    痛いところがなかなか良くならない人がいる。

    「どうしてだと思う?」と母に聞いてみた。

    「心底ヨガを信じているかどうかよ。」

    と、あっけらか~んと言い放った。

    は~。

    真理だと思います。

    こんな感じの母なので、

    うちの娘も息子もおばあちゃんが大好き。

    半ばアイドル化しており、

    親戚で食事に行ったときなどは

    おばあちゃんの隣の席が取り合いになります。

    明後日は母のお誕生日。

    娘が夕べ

    「あばあちゃんにプレゼント買って来たー♪」

    と言うので、聞いてみたら

    中身は水彩絵の具でした。

    わたしも実は、先日ある方にパステルを

    プレゼントしたばかり。

    母子で、大好きな人に画材を贈るとは。

    脈々と流れるものを感じますね~。

    わたしも世俗の垢が落ちて

    ほよよ~んと自由に飛び回るおばあちゃんになれるかな。

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