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痛いときのヨガ。
2013/08/12たとえば胃の調子が悪いときには
「胃」を嫌でも意識しますし
身体の中の消化器官として、胃は確実に「ある」と感じます。
「肩」が凝って痛いときも
まぎれもなく肩は肉体のここに「ある」と主張してきます。
だけど、すこやかな体調のときは
胃の存在を意識することも
肩の存在を意識することもありませんから
「ある」けど意識の上では「ない」んですよね。
「これが問題だ」と意識したときに
問題は生まれ、「ある」になります。
胃の調子を整えるために、肩こりを解消するために
お伝えできるヨガアサナや、アドバイスはいろいろあります。
けれど、「痛いから治そう」と、そこに意識が向いているときは
その身体器官「痛い箇所」として存在を主張してくるので、
「痛み」から完全に解放されることはありません。
ではどのようにすればよいのでしょう。
「心地よい」 に、意識をシフトするのです。
ヨガアサナをすることで、縮んでいるところが伸び、緊張がほどけ
呼吸が深まることで、胃や肩など部分的にではなく、
あなた全体としてのエネルギーが精妙化され
活性化される心地よさに意識集中することです。
そうすると、「痛み」への執着がはずれ
「痛み」としてあったものがなくなります。
まあ、ヨガを続けていると、自然と「心地よさ」へと運ばれるので
熟練者は少々の不調は自分で治してしまいます。
こうして身体的な不調も、意識の方向性を変換し
全体のエネルギーを整えることで
大抵の場合は消えて行きます。
胃も肩も腰も肺も心臓も腎臓も大腸も
毎日がんばって働いてくれてありがとう。
「ある」に満たされながらも、意識しなくていい「ない」状態に導くのが
実はヨガなんですね。
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