「何を赦すのですか?」小さな魂はたずねた。
「あなたの次の物質的な人生に出かけて行って、何かをするから、それをあなたが赦せばいい」
「だが、何を?」小さな魂はたずねた。
「だいじょうぶ」友好的な魂は微笑んだ。「きっと、何か考えつくから」
「しかし、どうしてそんなことをしてくれるのですか?」小さな魂は、
これほど完璧な存在が「悪い」ことをするために、
わざわざ振動をスローダウンさせて物質世界へ行こうとするのはなぜなのかわからなかった。
「簡単だよ」と友好的な魂は説明した。
「あなたを愛しているからするんだ。あなたは赦しとしてあなたを体験したい、
そうなんだろう?それにあなただって、同じことをしてくれたじゃないか。
[寒]がなければ[暖]もありえない。[悲しみ]がなければ「幸福」もない。
「悪」と呼ばれるものがなければ「善」と呼ばれる経験もありえない。
あなたがあることを選ぶためには、それと反対の何かあるいは誰かが、
宇宙のどこかに現れないといけない。
そんなふうにして、それぞれが神のもっとも偉大な部分を体験しようとみんなで決めているんだ。
あなたでないものが存在しなければ、あなたもまた存在しない」と説明した。
「かわりにたのみたいことはただ一つだ」と友好的な魂は言った。
「何でもします!何でも!」小さな魂は叫んだ。
神の神聖な部分のすべてを経験できると知って彼はわくわくしていた。
やっと、計画が理解できたのだ。
「わたしがあなたを襲い、暴力をふるうとき、
想像しうる限りの最悪のことをするときーーーその瞬間にーーー
ほんとうのわたしを思い出してほしい」
「忘れませんとも!」小さな魂は約束した。
「いまと同じように、完璧なあなたを見ます。ほんとうのあなたをいつも思い出します。」
そうして、小さな魂は全体から離れて、べつの領域へと行った。
その領域では、魂はあらゆる闇を体験する力をもっていた。
そして、闇を経験した。
その闇のさなかで、小さな魂は叫んだ。
「神よ、神よ、どうしてあなたはわたしを見捨てたのですか?」
誰もが現実の奥に秘められた真理を思い出すことができれば
その人の世界も、宇宙ぜんぶも変わるのでしょうね。
わたしも前半部分は思い出していますが、
核心の後半はまだ思い出せていません。
じぶんは何者か、あの人とこういう約束でここに来たとわかれば
ほんとうに変わるのでしょうね。