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寄せる波 返す波
2020/08/18私事ですが、先日初孫が生まれました。
しばらく私も産休に入らせていただいて
おります。娘がお世話になった助産院では、生まれる前に好きな所に遊びに行きなさい、パパやババに立ち会出産をプレゼントしなさいと、
コロナの時期を特別視していない様子でした。なんかいいな、すてきな助産師さんを選んだなと感じていました。彼女がリードするお産も、自然そのもの。これが赤ちゃんが出て来ようとする痛み、これは怖さの痛み、と肉体的痛みと精神的苦痛の区別を陣痛半ばでしっかり掴ませてもらっていました。
だから安心して楽なお産に結びついたと娘は言っています。痛みに乗る時間と、リラックスして笑う時間がくっきり交互にやって来る自然なリズムに乗ったお産はほんとうに美しい。
がんばってヨガも毎日していたらしいので骨盤底筋に力があり、呼吸もうまい。緊張するとせっかく開きかけた子宮口が閉まり、お産が進まないけれど、呼吸が深いとリラックスしてゆるんで開いてスムーズに流れて行きます。
自然の波に乗って抗わず受け入れるーー私たちの日常にも大切なことだと、我が身を振り返っても思うのです。
流れがやっできたら行動する、
そうでないときは静かに呼吸を深めて解放するのが自然なのに、流れが悪いと感じた時になんとか良くしようと、はちゃめちゃに行動しまくったり、
あーでもないこーでもないと考えたり、
感謝しなくちゃと無理やりいい人になろうとしてしまうから、
余計に流れはつっかえる。
誰もが覚えがあるのではないでしょうか。笑静かにしている時
行動する時。
寄せる波。
返す波。リズムを読むってことが
生まれてからたぶんバイバイするまで、とても大切なことだと
教えてもらったのです。満潮に合わせてベビちゃん登場。リズムに乗ってやって来ました。
そうして、小さないのちと会った瞬間、愛おしさに驚いた。
きっと世界中のバアビーが生きていようが死んでいようが、認知症になっていようが奥底でそう思っている。だから、誰もが守られていて誰もが大丈夫なのだよ。7年前に亡くなった母が漬けた梅干しが、とうとう残り三つ。「陣痛かも」と連絡して来た娘のために、おばあちゃんの愛を注入するために満を持しておにぎりに入れて食べさせに走ったのは、他ならぬ母からの要請だったかも知れません。
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