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父の思い ダンナの思い
2011/10/12九州へ行こう
と誘ってくれたのはダンナでした。
わたしの父が幼い頃を過ごしたのが大分で
父は生前、「みんなで大分へ行こう」とよく言っていたのに
叶えてあげることができませんでした。
ダンナは責任を感じていたのでしょうか
亡くなった父の思いを叶えようと、わたしを連れて行ってくれたのでした。
身内で大分にいるのはいとこのお兄ちゃんだけで
おにいちゃんの家にはもう30年も行っていません。
母に聞いても住所はわからず
とりあえず大分の土地を踏むことで
父に通じるだろうと
おにいちゃんにも連絡せずレンタカーを走らせたのでした。
そしたら、奇跡が起きた。
車を停めて入ったお店のおじさんに聞いてみたら
おにいちゃんお家は目の前でした。
導かれるように自然に到着したのでした。
おにいちゃん夫婦は突然の訪問なのに大歓迎してくれて
祖父の生家やお墓に連れて行ってくれました。
父は5人兄弟ですが、一家で大阪に引越して、それぞれ家庭を持ったので
それぞれの土地にお墓があります。
でも、地元大分にもお墓があればみんなが集まるだろうと
兄弟で話しあったそうで、祖父母の写真や遺品だけを入れたお墓を
つくったのだそうです。
行ってみたら涙が溢れました。
父の兄弟はもう全員亡くなっていますが
墓石に父を始め伯父たちの名前が全員彫られていました。
こうして兄弟の魂が仲良く集う場所があるんだなとこみあげて
また、おにいちゃんが人知れずこうして守ってくれていたんだなと
静かな愛に感動したのです。
女姉妹の長女ですが、実家の長男みたいな役割があった
わたしにとってとても必要な旅でした。
いまこの時期に行ったことに深い意味があるんだと思います。
初登場。福岡で友達と合流したあと、父との約束を果たせてゴキゲンで踊るダンナです。
お腹がよじれるほど笑いました。
ありがとう。
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