• 母の向こう側

    2010/09/19

    こんばんは。
    少し前までは生野菜と
    ごま油の効いたおかずが食べたくなっていましたが、
    わたしの好みは根菜へと移っています。
    今夜のごはんは、じゃがいもコロッケとレンコンのきんぴら。
    昨夜は炊き込みごはんと菊菜のお浸しと大根の炊いたん。
    季節の移り変わりを
    身体が欲するもので教えてくれますね~。
    わたしがつくる炊き込みごはんは、
    通称「サバごはん」と言いまして
    味付けしたご飯を炊飯器でセットしたあと
    出来上がり10分くらい前に
    炒めた大根ニンジンと、焼いてほぐした塩サバを
    炊飯器のフタを開けて
    ババッと放り込んで炊き上がれば出来上がりというものです。
    母伝来のごはんで、わたしはこれで育ちました。
    すごくおいしくて、うちの家族はみんな大好きで
    妹にも受け継がれて、姪っ子たちも大好きなごはんです。
    今日は母とスーパー銭湯へ行って
    ゆっくりお話していたのですが
    このサバごはん
    わたしはてっきり母の出身の奈良県吉野に伝わる
    郷土料理だと思っていましたけど
    母のおばあちゃん、わたしにとっては曾祖母が
    お料理教室で習ってつくってくれた味を
    母が再現してわたしたちに伝えてくれたものだそうです。
    曾祖母は明治生まれ。母が小学生のときに亡くなりましたが
    村唯一の女医さんで、やさしくて周りから尊敬される自慢のおばあちゃんで
    母はたいへんなおなあちゃん子だったそうです。
    小学生のときに食べていた味を再現するとは
    おいしさだけじゃなくて
    母にしてみれば曾祖母の愛の再現なんでしょうね。
    曾祖母の話を少女のような顔をして話す
    70歳を越えた母を見ながら
    わたしはなぜか涙がうるうる。
    いまでも母を愛をこめて見守る曾祖母の姿を
    母の向こう側に
    見ちゃった気がするからです。
    胸いっぱいになってしまいました。
    恥ずかしいから大口開けて笑ってて
    母には悟られなかったけどね。
    曾祖母から母への愛は
    わたしと妹を経由して
    娘と姪っ子に伝えられます。
    きっと。
    $みろくの世へ∞祈りのヨガ∞

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