• 放り投げたカボチャのお話。

    2012/03/26

    こんにちは。

    スタジオヨガ・ファイン!のsatomiです。

    母のお誕生日のお祝いに温泉に行ってました。

    まずは、シャンパンで乾杯~☆

    みろくの世へ∞祈りのヨガ∞

    母は奈良県・吉野の田舎で育ち「山ザル」と自分のことを呼んでいます。


    都会育ちのわたしたち家族は母の昔語りが面白く


    今回も大笑いした話があります。


    ちょっと昔話風に書いてみよ、と思います。



    むかしむかし、レイコちゃんという元気な女の子がいました。

    日本は戦争中の大変な時期でしたが、


    レイコちゃんの住む奈良の田舎は被害が少なく


    自然に囲まれたのどかな日々を過ごしていました。


    兄弟や友達と、川や野山を駆けずり回って遊んでいました。


    でも、ただ一つ辛いことは食べ物が足らなかったことでした。


    おまけに9人兄弟だったので、遊びに夢中で少し家に帰るのが遅くなると


    ごはんがきれいになくなっていました。


    「わたしのごはんがないー」と兄弟一、遊ぶのが好きだったレイコちゃんはしょっちゅう泣きわめきました。


    そのたびに、やさしいレイコちゃんのお母さんは


    お仏壇や神様にお供えしたごはんを集めて食べさせてくれました。


    お供えのごはんを集めるとちょうど、お茶碗一杯くらいになったそうです。



    兄弟の多いレイコちゃんのおうちには


    ふもとに住む親戚のおじさんが農作物を分けてくださっていました。


    その日も、すぐ下の妹と二人で険しい山道を下って、おじさんの家まで行きました。


    おじさんの家に着くと山盛りのカボチャが用意されていました。


    レイコちゃんたち姉妹はおじさんにきちんと御礼を言って


    カボチャを妹と二分して背中の籠に背負って、


    もと来た険しい山道を登って行きました。


    小さな女の子に山盛りのカボチャはずっしり重く


    あまりに肩が痛くなったので、試しに一つを取り出して道に転がしてみました。


    カボチャは飛び跳ねるように道を下って行き


    背中の重みは少し楽になりました。


    もうしばらく行くと、また肩が痛くなったので


    もう一つカボチャを取り出して、今度は崖のほうへ放り投げてみました。


    するとまた楽に歩けるようになりました。


    一時間の道中、妹と二人で幾つカボチャをを放りなげたことでしょう。


    家に着くと籠の中のカボチャは1つになっていて、


    いつもはやさしいお母さんにとても叱られたのだそうです。



    おしまい

    みろくの世へ∞祈りのヨガ∞

    などどいうお話を温泉に浸かりながら聞くしあわせ。


    あれから70年近く経っても変わらず元気でユーモラスな母と


    母の話を目を輝かせて聞く家族と


    両方に感謝した、母のバースディパーティでした。

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