Interviewインタビュー
そんな尚美さんですが、実は20代で発症した腰椎3番4番の椎間板ヘルニアから長年酷い腰痛に悩まされてきました。
何度もブロック注射を打ち、手術する一歩手前にまでなっていましたが、ヨガと出会い続けてこられたことで、クロスカントリー大会やマラソン大会に何度も出場し、完走も実現。50歳ではホノルルマラソンも完走されています。
今回は、その尚美さんのお話をお聞きしました。
20代で腰椎椎間板ヘルニアに。
その後の活動でさらに腰痛が悪化。
「大学時代は軟式テニス部でした。国体にも出場しましたが、練習がとてもハードで。頑張りすぎて20代で腰椎3番4番椎間板ヘルニアになってしまいました。
その後、就職、結婚して約25年前に今のたかいしソライロマーケットを始めたのですが、当初は漁港の朝市というスタイルで、海岸の掃除やゴミ集め、荷物運びなど重労働が多く、さらに腰を痛めてしまったんです。」
ヨガと出会ったのはちょうどその頃。共通のお友達の紹介で知り合ったSATOMI先生との出会いがきっかけでした。
「SATOMI先生がヨガ・ファイン!を始められたのが同じ頃で、声を掛けてもらいました。
当時は今よりも10キロくらい太っていて、体重がある分腰への負担も大きかった。最初に教えてもらった胃と肝臓の強化ポーズや赤ちゃんのポーズは、腰がほぐれて気持ち良かったですね。
アルダマツエンドラアサナは、はじめの頃どこに効いているのか全く分からなかったのですが(笑)
教えてもらいながらやっていくうちに腰にとても効いているのが感じられるようになって、続けるのって大事だな、とその時思いました。」
驚きの回復に、医師も
「ヨガやってるからやなあ!」
多忙の中でも時間を作り、振替制度を利用して都合の良い日に振替しながらレッスンに通われ続けた尚美さん。
「マラソンが好きでよく走っていたのですが、腰の具合が悪かったので走るとよく腰が抜けてしまっていました。それがヨガを始めて5.6年経った頃、マラソンをしても腰が抜けなくなっているのに気付いたんです。」と振り返られます。
そして同時にその頃からクロスカントリー大会や数々のマラソン大会に出場されるようになり、完走も何度も経験。50歳の記念にと出場されたホノルルマラソンも完走されました。
以前は、起き上がれないほどの痛みで何度も病院に運び込まれ、ブロック注射も何度も打ち、医師からは「もう手術しようか」とまで言われるほどの腰痛だったのが、ある時、機会があって当時の医師に診てもらったところ「よくこの腰でマラソンが出来ているなあ!」と驚かれたといいます。
「腰の骨自体はぺっちゃんこだけど、腹筋とか背筋とか、周りの筋肉が腰をしっかり支えて安定させてくれている状態だと言われました。ヨガで知らないうちに腹筋や背筋がついていたんですね。“ヨガやってるからやなあ”とその先生にも言われましたよ。」
体幹を支える筋肉の重要性や、毎回のレッスンでその筋肉が確実に鍛えられていたことを実感された出来事でした。
いつまでも好奇心を持って動き続けたい。
そのためにヨガでしっかりケア。
「今まで約25年ヨガを続けてきたのは、やっぱり終わった後は身体がすごくスッキリするから。詰まっていたのがサーッと流れ出すような感じ、身体が目覚める感覚が気持ち良いんです。」と話してくださる尚美さんですが、ご自身の腰痛の経験から、決してそれだけではない効果も強く感じられています。
「決してまじめな生徒じゃないですけどね(笑)、細く、でも長く続けてきたことで筋肉がしっかり鍛えられているし、ヨガをしていない同世代に比べると柔軟性もありますよ。
使わない筋肉があると、そこが硬く弱くなってしまって、怪我もしやすくなるし不調も出やすくなりますよね。その点でヨガは普段使わない筋肉、意識しない筋肉もしっかり使っているので、怪我や不調の予防にも絶対必要だと思います。この先年齢を重ねていっても、怪我をせず、色んなことに好奇心を持って元気に動けるように、これからもヨガを続けて、自分の身体は自分でちゃんとケアしていきたいですね。」
「とにかく好奇心旺盛で、自分が味わったことのない感覚は何でも実際に楽しんでみたい、といつも思っているんです。」と尚美さん。
今はそれが逆立ちの感覚だそう。「頭と足が逆になったらどんな感じだろう?」という思いから、最近はシルシアサナに挑戦されています。先日は6秒キープに成功!積極的にどんどんチャレンジされる姿に、こちらもまたパワーをいただきました。